はじめに
社会に大きな混乱をもたらした新型コロナウイルス感染症の蔓延による影響も落ち着きを見せ、青年会議所の活動もそれ以前のスタイルに戻りしばらく経ちました。直接会って議論を交わし、それぞれの地域に向けて事業を行い、活動を共にする仲間との友情を築く青年会議所において、不要不急の外出を控え、複数人で集まることが悪とされるような社会情勢により大きな痛手を被りました。その一方でZoom等のオンライン会議の普及など、コロナ禍が無ければ得られなかった知見を得ることができました。
活動としては以前の状態に戻ることができましたが、メンバーそれぞれの意識、意欲という点ではどうでしょうか。青年会議所で得られる成長と発展は、自らが行動し積極的に様々な機会を掴むことによって得ることができます。何のためにJCに入会したのか、JCに入ってどのようになりたいのか。それを実現するためにJCで得られる機会をいかしてください。メンバー一人ひとりがJCでの自己の目的を実現し、JAYCEEとして成長した時、地域や社会により良い変化をもたらすと信じています。
人と人との出会い
私が青年会議所に入会したきっかけは多くの人と出会い話を聞き、見聞を広げたいという思いからでした。入会以来LOMでの活動や出向を通じて、本当に多くの方と出会い、絆を深めることができました。その出会いの一つひとつが私にとっての学びであり、成長の機会であり財産となっています。また、多くの同志との出会いは青年会議所活動を続ける上でのモチベーションともなっています。ブロック協議会は一番身近な出向先として、県内各地の同志と出会い、共に活動し共に成長することで、絆を深めることができる。そういった機会をメンバーの皆様に提供することができます。その機会を是非積極的に、余すことなく掴み自らの物としてください。ブロック協議会はメンバーのため価値ある機会を提供し続け、各LOMと共に発展していく未来を目指してまいります。
アカデミー
青年会議所にとって指導力開発、つまりリーダーの育成は運動の根幹であります。我々メンバーは青年会議所で活動する中で、様々な自己成長の機会に触れることでリーダーとしての資質を向上させることができます。しかし青年会議所で活躍するためだけに、JAYCEEになるわけではありません。そうして培ったリーダーシップを職場や地域においてこそ発揮していく必要があります。
県内においても入会3年未満のメンバーが約半数を占めています。限られた在籍期間の中で、十分にリーダーとしての資質を向上させるためにはJCで得られる機会を積極的につかみ最大化していかなければなりません。またブロックアカデミーとして時代に即した効果的な研修モデルの構築が必要です。
国際の機会の最大化
三信条の一つ「友情」とは世界との友情という意味があります。恒久的な平和を実現するため、世界との友情を構築していくことが行動指針として示されているのです。世界的な組織である青年会議所では、世界会議やASPAC、姉妹LOMとの交流などをはじめとした、国際の機会がメンバーに対して与えられます。世に数ある青年経済人が集まる団体の中でもこの国際の機会があるというのは、青年会議所の大きな特色ではないでしょうか。県内の各LOMにおいても、姉妹LOMとの交流が継続的かつ積極的に行われています。しかし姉妹LOMを持たないLOMもある中で、それ以外の国際の機会が十分にいかされていると言えるでしょうか。国際の機会はその他の機会に比べ、メンバー自らが積極的に望んで参加し、掴みに行かなければ触れずに終わってしまいます。現在世界には119の国と地域に14万人を超える我々の仲間がいます。世界の仲間達と出会い交流する機会を訴求し、最大限にいかす。国際の機会の普及が今改めて必要です。
ビジネスの機会
青年会議所で得られる様々な機会、それらが全てビジネスにいかすことのできる機会であることは自明のことであります。指導力開発によって向上したリーダーシップは組織のモチベーションを高め、メンバーの能力を引き出し、成長を促すことが可能になります。そして培われた課題解決力により、課題の本質を捉え、適切なアプローチを選択することができます。さらに異業種のメンバーや異文化との交流、情報交換、常に最新のトレンドを学ぶ機会は、新しいアイデアやイノベーションを促進しビジネスを成長へと導くことができます。
どうでしょう。普段から行っているJC活動と共通点が多いと思いませんか?我々がJCで活動を行えるのは経済的基盤が確立されているからこそです。JCで得た経験、知識、成長が自らのビジネスの成長に直結する。それがJCで得られるビジネスの機会であると言えるでしょう。
JCブランディング
日頃JC活動をする中で地域の方々や、他団体の方々とお話しをさせていただくことがあります。その際に感じるのが、まだまだ青年会議所というところが十分に知られているとは言えないということです。一般の方にはほとんど知られていないと言っても良いかもしれません。近年では多くのLOMがSNS等を利用した情報発信を行っていますが、その成果はまだ十分に上がっていないと感じています。それは青年会議所というところ、その活動内容があまりにも多くの側面・要素があるからかもしれませんし、そもそも人に伝え理解してもらうことを諦めてしまっているようにも思えます。
広報が必要な理由、それは我々の存在や活動内容を広く一般の方に知ってもらい、理解と支持を得るためです。我々が日々取り組んでいる課題、事業、活動内容を知っていただくことで青年会議所という組織への信頼度を高め、影響力を高めることにも繋がります。共感者の増加は我々の運動へさらなる推進力を与えてくれることでしょう。
さらに適切な広報は新たな会員の獲得にも寄与します。誰しもよく知らない団体に入会をしたいとは思いません。またプレオンボーディングの一環として広報を通じて青年会議所のことを理解したうえで入会していただくことは、入会後のスムーズな活動への参加にも繋がります。
広報活動というと他の活動と比べると軽く見てしまうかもしれません。しかしながら青年会議所の運動と組織の持続可能性と人財的基盤の強化を考えたとき、戦略的で効果的な広報活動は欠かせない重要な活動であると言えます。
JC運動体現の場・体感の場
現在では一般の方もお招きする対外事業として実施しているブロック大会は、事業の発表並びに各LOM及びその正会員の研修、情報交換の場として始まりました。そういった経緯もあり、近年のブロック大会はメンバーに向けて行っている事業なのか、一般の方に向けて行っている事業なのか、ブロック大会自体の位置付けが不明瞭になってしまっているのではないかと感じています。そこで本年度においてはブロック大会を一般の方に向けての発信の場、青年会議所の活動、事業、そして運動を理解していただく場と定義します。ブロック協議会のみならず、各LOMの活動を知っていただくことで各LOMの運動の効果を高め、県内メンバーにおいては家族や職場の方などに、普段我々がどのようなことに取り組んでいるのかを理解していただく。県内の青年会議所運動の理解者、共感者を増やし、県内各LOMの活性化を図る大会とします。
協議会の役割・使命
近年、静岡県内においても災害、特に水害による被害が毎年のように発生しています。静岡ブロック協議会においては災害支援ネットワークシステムを構築し、災害発生時の相互支援体制を構築しております。これまでの震災や水害への支援、その経験から得られた知見をいかし、日ごろから有事に備え災害発生時に即応できる体制を築いてまいります。
各LOMがブロック協議会に期待していること、それは出向者がLOMでは得られない機会に触れ成長し、LOMに還元することで、LOMに成長をもたらすことではないでしょうか。そのご期待に沿うべくブロック協議会ならではの機会を提供し、出向者に積極的に参加したいと思っていただけるブロック協議会を目指してまいります。
さいごに
青年会議所活動では不連続の連続という言葉が使われることがあります。それは青年会議所の特質である単年度制に起因している問題です。それがLOMであれば単年度制とは言え前任者が身近に存在することで、直接話を聞くことも可能でしょう。しかしながらブロック協議会では、前任者が他LOMのメンバーであり、直接関わりが無いことも多く、それまでに培われてきた知見、経験が継承されないという状況が見られます。私は2023年、2024年とブロック協議会に役員として運営に携わってまいりました。その経験を基にブロック協議会を円滑に運営し、静岡県の青年会議所運動の未来へ繋げることをお誓いいたします。
県内同志の皆様、JCで得られる機会を余すことなく掴み、地域と、そして自らをさらなる高みへ導いてまいりましょう。